パイナップルの栄養と健康効果

パイナップルは肉を美味しく柔らかく

パイナップルの健康効果もさることながら、タンパク質分解酵素ブロメニンの働きにも注目がいきます。


ポークソテーの上に輪切りパイナップルが添えられてくることがありますし、中華料理の酢豚でもパイナップルをいっしょに炒めている場合が多いと思います。


もちろん味覚的に豚肉とパイナップルの甘酸っぱさの相性がいいということもあるのですが、それ以上に、分解酵素のブロメリンで肉の消化を促進するという効果がポイントになっています。


このブロメリンは、腸内の腐敗産物を分解もします。従って、下痢や消化不良の改善、ガス発生、悪臭大便など消火器障害の改善にも効果があるのです。


調理でのポイントは加熱しすぎないという点です。加熱しすぎると、せっかくの分解酵素が効果を失ってしまうのです。ソテーなどでは肉といっしょにじっくり炒めずに、最後にサッと温める程度にしましょう。


もともと酸味のある食品では、食欲増進作用を持つものが多くなっていますが、パイナップルにはクエン酸が含まれ、それも効果を発揮します。そのため、夏バテで食欲不振になったときなどはパイナップルを食べて食欲を回復すればいいのです。


特に空腹の状態で、食事より先に生のパイナップルを食べておけば、パイナップル酵素が後から食べる肉に効果的に働きかけます。パイナップルを食べ終えて3時間後が目安です。


いいパイナップルの見分け方ですが、葉が青々としてまだ枯れておらず、実がずっしり重く、下(お尻の部分)から甘い匂いがすればいいものです。パイナップルは追熟しないので、すぐに食べるようにするのがベストです。