パイナップルの栄養と健康効果

パイナップルの基礎知識

パイナップルは日本でも比較的昔から親しまれてきた果物です。ジュースやカンヅメもお馴染みでしたが、それでもパイナップルと言えば、繊維質で酸っぱくて、ちょっと剥きにくい、というようなイメージもあったと思います。


ところが最近のパイナップルは酸味も格段に少なくなって、しかも甘くて柔らかい！もちろんジューシーで、栄養価も豊富です。ダイエットにも有効だと注目を集めたこともあります。


他にもフルーツがいろいろ登場してきている昨今ですが、パイナップルを忘れてはいけません。パイナップルの過熟果は機能性果実酢であり、葉はポリフェノール類抽出原料になります。更に、果芯や果皮は機能性食物繊維として利用できるので、まるごと健康食品なのです。


そもそもパイナップルは、熱帯アメリカ（ブラジル、パラナ川とパラグアイ川の流域地方）が原産のパイナップル科の多年草です。この地域の先住民によって果物として栽培化されたのが始まりです。日本には1830年頃、小笠原諸島・父島にて初めて植えられたといわれています。


パイナップルの葉は、地下茎から叢生して剣状で硬くなります（トゲのある品種とない品種があります）。苗は葉の付け根の腋芽が発達した「吸芽」を使います。パイナップルは多年草なので、実を収穫した後には根茎から再び芽を出します。ただし、収穫するごとに実が小さくなるので、通常は株を3年以上使わないそうです。そう言えば、実際に生えているパイナップルなどはあまり見る機会がありませんね。